
肌がカサついてきたと思ったら、ぱらぱらと白い粉が…。顔や足のすね、二の腕、背中。皮脂分泌の少ないこれらの箇所には、乾燥による粉ふきが現れやすいです。服などで隠せて目立たない箇所はまだいいですが、隠しようのない顔の粉ふきは、早めに改善したいところ。対策法をチェックしましょう。

粉ふきはなぜ起こるのでしょうか?その正体は「正常にはがれ落ちなかった角質」です。肌は、新陳代謝(ターンオーバー)によって常に新しく生まれ変わっています。これにより、古い角質は新しく作られる角質に押し上げられる形で、ぽろぽろと自然にはがれ落ちます。しかし、角層の水分保持物質(皮脂や細胞間脂質など)が少なくなっている乾燥肌では、角層がひび割れたような状態になり、はがれやすくなっています。すると、衣類のこすれなどのちょっとした刺激でも角質がはがれそうになり、肌が粉をふいたように見えるのです。

肌の粉ふきケアでは、まず角質の排出がスムーズに行われるようにしましょう。そのためには、皮膚を柔らかくしてあげることが効果的です。角層のひび割れを改善することで、角質がはがれ落ちそうになるのを防ぐことができるでしょう。これには、入浴後のマッサージがおすすめです。マッサージクリームなどを使って、粉ふきが気になる部分を優しくマッサージしてあげましょう。その後、蒸しタオルを数分あてると、より効果的です。
加えて、充分な保湿で肌のバリア機能改善をサポートしてあげましょう。特に、洗顔後はすみやかに保湿ケアを行う必要があります。というのも、洗顔後に水分が蒸発し始めるまでの時間は、たった10秒とされているためです。入浴の際に洗顔をする方は、化粧水などのケア用品を近くに準備しておくことをおすすめします。
最後に、代謝の促進をサポートする食材を積極的に摂ることで、ターンオーバーの改善も試みましょう。血流や代謝をよくするのに効果的な食材には、ニンニクや生姜、玉ねぎなどがあります。また、ビタミンCやβカロチンは、乾燥肌になりにくい体質を作る効果があるとされています。意識的に摂取してみてはいかがでしょうか。
粉ふき状態の「ダメージを受けた角層」は14日程度で入れ替わり、皮膚は28日ほどで新しく生まれ変わります。この期間にきちんとケアをすることで、目に見える形での改善が期待できるでしょう。
高輪皮膚科・形成外科 院長 小林しのぶ先生

しみ、シワ、たるみといったエイジングの悩みを専門に美容皮膚診療のほか、アトピーも専門分野としている小林先 生。院長を務める高輪皮膚科・形成外科は、美容医療、皮膚外科など、幅広い皮膚の悩みに対応した治療院です。
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